*瑠璃 side* ――「好きな子を不安にさせたくないんだ」 ずるいよ、凜久。 そんなの、そんなの… 反則だよ―――… 凜久が部屋を出て行ってからもう大分経つというのに、私はまだ床にペタンと力なく座ったまま。 「…は、わわっ…」 ってその前に…私――― 凜久にキ、キ…――― 「きゃあああっ」 すくっと勢い良く立ち上がってベッドに沈み込む。うつ伏せの状態でシーツに深く、深く……顔を押し付けた。