カチコチと時計の秒針を刻む音が聞こえる。
「凜久、まだかなぁ…」
もうすぐ来るかもしれないと、私は自分の部屋を出てお母さんのいる1階へ足を運んだ。
お母さんに凜久が来ることを言うと、ジュースの準備でもしてようかしら。そう言って冷蔵庫を開ける。
「あらっ、もう来たみたいよ?」
窓に人影が見えたみたいで、私は急いで玄関に向かった。
家に響くチャイムの音。
凜久だと分かっていたのでいつも聞いているチャイムの音がひどく明るい音に聞こえる。
「はいっ!」
勢い良く、ドアを開けた。
そこに立っていたのは…
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