その腕は驚く程、冷たくてギョッとした。



…まるで、蛇にでも巻き付かれたようなそんな錯覚に陥る。………なんだか気持ち悪い。




「私、今日凜久センパイと一緒にお昼食べたんだっ。」


瑠璃の顔を見て、クスッと笑う。



「センパイ、今度はもっと美味しいのを作るので食べて下さいね?……卵焼き」


目をくりくりさせながら、首を傾ける。




…ああ……。

僕苦手だ。こういう風に、"男に媚びる"女。



最初に会った時はあんなに柔らかく笑ってたのに。


何が彼女をここまで変えてしまったんだろう。