「あいたっ!」

え??!…まずい誰かに直撃…
雑誌で顔を隠しながら恐る恐るぶつけたと思われる先を見る。


「あれ?愛輝じゃん!」

「り、莉世…おは…」


隣にいたのは大親友 “梅橋莉世”(うめはしりせ)
2年のクラス換えで知り合い、最初に話し掛けてくれたのは彼女からだった。
黒髪のショートヘアーに、パーマのかかった和風美人という感じ。


何かと彼女に助けられる事が多いのだが、もちろんお互いの存在にいつも感謝している。