夏休みが終わって、校舎に
『バスケットボール部全国大会3位』
『吹奏楽部全国大会4位』
そんな垂れ幕がかかっていた。
「咲ちゃん」
委員長である奥平と佐倉がいないと
「やっとくっついたか」
と盛り上がる教室内をよそに、奥平は咲の手をひいて誰もいない体育館に来ていた。
「咲ちゃんとかきもい」
渋々ついていってる咲が奥平にまねかれるまま体育館に来た。
「このボールがバスケットゴールに入ったら俺の彼女な」
「待つんじゃなかったの?」
咲が言ってるのに奥平は早々とバスケットボールを手から放っていた。
おわり。