「会いたい、寂しい」
今度は100年分の勇気をもって言った。
・・・大げさだけど。
「そう?
じゃ門の方を見て?」
アタシは彼の言ったことが理解できなかったけれど
顔を上げて門の方を見た。
「・・・優」
アタシが見た先には間違いなく優がそこにいて
手をふっていた。
いつ帰って・・・?
そんな思いよりも先にアタシは思わず彼の元に駆け出していた。
そして彼は息を切らして駆け寄ってきたアタシを抱きしめた。
うわっ!
恥ずかしいって!
みんな見てるから!
「そんなの構わない」
彼はいつもの笑顔で答えた。
そしてアタシの耳元で囁いた。
「・・・アイシテル」
~La fin~