「だから、こいつはメンバーなんだ」

「夜にメンバーで集まってたってか?」

「ああ」

「ふざけんなよ!何のグループだよ!」


彪はチラッと私の方を見て、少し沈黙した

「・・・俺らはhairsなんだ・・・」

「・・・は・・・?」

「(怒)だから、hairsなの!歌手の!」


でも真弘は納得してないみたい

だよね・・・急に今ヒット中の歌手です
なんて言っても信じてくれない


「・・・ふ~ん」

「だからこいつとは何も無いんだ。許してやってくれ。あと、こいつが歌手だってこと黙っててやってくれ」



彪・・・

「・・まぁいいよ。事情はわかった」

「え?」

「いいよ。約束する。お前のことも許すから、これからもよろしくな?」

「あ・・・ありがとう!」


真弘がまた、私ににっこり笑ってくれた


嬉しい

ただ私の心の中にはその感情しかなかった





これから大変なことになると知らずに・・・