梓side



びっくりした

寝てるふりしようと思ってたのに、あんなに悲しそうな声で謝るんだもん

俺様でいつも余裕こいてる彪が・・・



恥ずかしいのか、彪の顔が赤かった



「・・・あはっ♪」

「・・・なんだよ」

「ううん♪何でもないよ♪」

「・・・」


また赤くなった♪

まったく・・・かわいいなぁ・・・



え・・・・

「かわいいってなんだよ!」

「いや、お前がなんだよ」

「あ・・・ごめんよ・・・」



だって・・・私かなりの重症かも


「私そろそろ帰るよ。明日も学校あるしね」

「あぁ・・・送るよ」

「えぇ!?」

「なんだよ」

「彪が送ってくれるって・・・
 あんたも頭打ったの?」

「お前俺をどんな人間だと思ってるんだよ?」

「極悪非道の天然二重人格男」

「・・・・・・・(怒)」

「うそだよ~ん。だからそんなに怒らないで!!」

「・・・帰るぞ」

「はぁい♪」


まったく!
短気なんだから!