梓side



歌が終わって緊張が解けた瞬間めまいがした

   
     がっしゃーん!


いったぁーい・・・

ヤバイ・・・意識が・・・



「・・・ぉい!梓!梓!!」

最後に声が聞こえた

耳に優しい、安心できる声が・・・



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「ん・・・あっ!やばっ!今何時!?」

「ああ~~!!!!アズサァ!!!」


起きた瞬間杏里に抱きつかれた


「もぅー心配したよ~。もぅ~~~」

「・・・泣かないでよ・・・」


心配してくれたのが嬉しくて、つい笑ってしまう


「笑い事じゃぁないよ!疲れたときはちゃんと疲れたって言ってよ!」

「はぁい」



がちゃっ


「あっ梓起きた?よかったぁ~心配したんだよ?」

「ごめんね楓ちゃん」


やっぱり心配してくれる人がいると安心するなぁ


「まぁよかったよ。あっ、彪にお礼言っておくんだぞ?」

「え?なんで??」

「倒れた瞬間お前んとこ走って、抱っこしてつれてきたんだぞ。なぁ?」

「うん。一番心配してたと思う」


にやっと笑って翔も相づちをうつ



ふ~ん・・・彪が・・・

なによっあたってきたくせに!!



「しかもお姫様抱っこでね~」

「・・・え」

「お似合いでしたね~ってスタッフさんたちも言ってたよ」


な・・・・なにぃ!?