涙目で彼を睨むあたしを見て、金指くんはクスクスと笑う。
「かわいー」
は?!
意味わかんないっ・・・!
その時ちょうど、あたしが降りる駅に着いてドアが開いた。
他の人の事なんて気にもしないで、ダッシュで逃げる。
転げ落ちそうなくらい全速力で階段を駆け下りると、今にも溢れ出しそうな涙で目の前の景色が歪む・・・。
あたしは大混乱して、とにかく走り続けた。
人気の少ない橋の下まで来ると、ようやく足は止まった。
でも、涙は止まらなくて・・・。
「ファーストキスなのにいぃ!!!」
そう泣き叫んだ時は、既に号泣。
誰もいないのをいいことに、薄暗い帰り道、大泣きしながら家路をたどった。
すっかり日も沈んだ頃、ようやく家までたどり着いた。
でも、お母さんは仕事だから、しばらくは独り。
寂しくて、怖くて・・・
電気もつけずに、その場にしゃがみこんだ。
「ふぇ・・・ 唯ぃー・・・」
誰かの声が聞きたくて、リダイヤルから唯の名を探す。
・・・あ。
今、祐樹くんといるのかな。
邪魔したら悪いし、やめとこぉ・・・。
「う・・・ ふぇー・・・」
あんなにもあっさり唇を奪われてしまう自分が悔しくて、情けなくて・・・
余計に涙が溢れてくる。
「もお、お嫁に行けないぃー・・・!」
それほどの事じゃない・・・って、分かってるんだけど。
分かってても、涙は止まってくれない・・・。
何であたしはこんなに弱いんだろう。
どうしたら強くなれる?
誰か・・・ 教えてよ。
「かわいー」
は?!
意味わかんないっ・・・!
その時ちょうど、あたしが降りる駅に着いてドアが開いた。
他の人の事なんて気にもしないで、ダッシュで逃げる。
転げ落ちそうなくらい全速力で階段を駆け下りると、今にも溢れ出しそうな涙で目の前の景色が歪む・・・。
あたしは大混乱して、とにかく走り続けた。
人気の少ない橋の下まで来ると、ようやく足は止まった。
でも、涙は止まらなくて・・・。
「ファーストキスなのにいぃ!!!」
そう泣き叫んだ時は、既に号泣。
誰もいないのをいいことに、薄暗い帰り道、大泣きしながら家路をたどった。
すっかり日も沈んだ頃、ようやく家までたどり着いた。
でも、お母さんは仕事だから、しばらくは独り。
寂しくて、怖くて・・・
電気もつけずに、その場にしゃがみこんだ。
「ふぇ・・・ 唯ぃー・・・」
誰かの声が聞きたくて、リダイヤルから唯の名を探す。
・・・あ。
今、祐樹くんといるのかな。
邪魔したら悪いし、やめとこぉ・・・。
「う・・・ ふぇー・・・」
あんなにもあっさり唇を奪われてしまう自分が悔しくて、情けなくて・・・
余計に涙が溢れてくる。
「もお、お嫁に行けないぃー・・・!」
それほどの事じゃない・・・って、分かってるんだけど。
分かってても、涙は止まってくれない・・・。
何であたしはこんなに弱いんだろう。
どうしたら強くなれる?
誰か・・・ 教えてよ。