明日、唯に報告しよーっと。

モヤモヤも晴れて、そんな事を考えていると自然と顔がほころんできた。
唯、どんな反応するかな?
『へぇー』って、流すかな? それとも、イケメン好きの唯の事だから、『え?! まじ?!』とかって騒ぐかもなぁ。
それとも、うーんと・・・

「なぁ」
「・・・へっ?」

唯の反応を予想するあたしに、突然思いもよらない人から声がかけられる。
そう・・・、後ろにいた、金指くん。
何が何だか分からないあたし・・・。

『間もなく到着いたしまぁす。お忘れ物の無いようにー・・・』

その声が聞こえてきた頃・・・突然の事だった。

グイっ・・・

「?! きゃ・・・」


気づいた時には、目の前に金指くんの顔。

何か熱く触れる唇。

つかまれた腕・・・。


・・・え?
この状況って・・・


・・・・・・?!!

ドンっ・・・!

「な・・・何すんの?!」

一瞬の出来事。
でも、絶対周りの人に見られたしっ・・・!