「ゆうじ・・ありがと。まじでお前いいやつすぎだよ。今度こそ本当に元気出たから。」



「顔見たら安心した。どうせ、ユキちゃんと何かあったんでしょ?一人暮らしだからよけいに考えすぎて、誰かの声が聞きたかったんでしょ?」



大正解!


「どうして、そこまでわかるんだよ・・・はははは。やっぱ、一人の夜は寂しいな。」



「早く結婚しちゃえばいいのに。そしたら、ケンカしてもすぐに仲直りできる。会いたいときに会える。会いたくないときも会える。なんてね。」


ゆうじは、優しい笑顔で僕に光を降り注いでくれる太陽みたいな存在だった。


「今、大野君がパン買いに行ってくれてるから、3人で食べようね。」



大野君の買ってくれたパンと、甘いコーヒーは、僕にじわじわと染み込んできて、僕はやっと心から笑えるまで回復した。


「うめ~!このパン!あめ~よ、コーヒー。」


「ハル君、ブラックだった?僕とゆうじは甘党なんだ。ね、ゆうじ。」


「うん。僕らいつも甘い物ばかり食べてるね。差し入れもいつもケーキだもんね。」