『お帰り』




私はとっさに繋いでる手を話して立ち上がった





暗かったので皆には手繋いでた事は見えてないみたい




よかった





変に勘違いされるとレイに迷惑かかるもんね









「ケンジ…ウザイ」




レイがケンジに細い目をしながら言った





「酷いレイちゃん」





…レイちゃんて





「お前叫びすぎ。ここまで響いてた」





「だってユリが」




「ちょっと脅かしただけじゃん」








あぁ、





ユリとケンジペアだったんだ







「ケンジったらさぁ、ちょっと脅かしただけで凄い反応するのよ。そんな怖いなら何で言い出したんだか」








ごもっともです





「違うんだって。ユリ酷いんだよ。お陰で酔いさめたし」







『よかったじゃん』




「ナオちゃんまで冷たくない?」






『私もあれだけ叫び声聞いたら不思議だったもん』









もしかしたら私より怖がり?





これでケンジとペアなんて事になってたら私死んでたかも