『キレイ…』






車から降りた私は





立ち尽くしていた






「ごめん。海じゃなくて」




私の横にきて




レイは言った






『ううん。こんなとこよく知ってたね』




「昔親父ときた事あってね。海じゃないけど海に繋がってるしと思って」















『ありがとう』




「嘘。ホントは初めからここに連れて来るつもりで電話したんだ」















『ありがとう』