「オレさ、あの時、サッカー続けるか迷ってたんだ」



『嘘?』




「ホント」




『一年からレギュラーだったのに?』




「だからだよ」




『何で?』




「それまでは、サッカーしかやってこなかったから、とにかく出来る事が楽しかった。でも…」




『でも?』




「他に先輩もいるのにレギュラーだろ?プレッシャーかな」




『…』




「上手くやらなきゃ、上手くならなきゃってのがしんどくなって」




『うん』




「いつの間にか、楽しかったはずの物が苦痛になってた」




『…』




「そしたらもっと上手く出来ないだろ。限界なんじゃないかって」







知らなかった




気付けなかった









レイ






悩んでたんだ