『ホント秘密多いね』




「そうか?」




『そうだよ。この3日で10回は言った』




「残念」




『何が?』




「9回」




『何が?』




「秘密って言った数」




『よく覚えてるね』




「誰かさんと違って記憶力いいからね」




『どうせ記憶力ないですよ』




「おまけに鈍感」




『あのねぇ』




「あっ、ナオ」




『何よ』




私は不機嫌そうに言った




「海」