「どうぞ。お姫様」






レイは





クスッと笑って





手を差し出した







恥ずかしい







でも






ここで照れたら




また




バカにされる






『ありがとう。王子様』






そう言って




レイの手をとった





これ




誰かに聞かれてたら





ただのバカップルじゃん








人目がないか





辺りを見渡した













ここ…









もしかして…








「思い出した?」






『うん。ここ…』










高一の時







クラブの合宿で来た海だ