しばらく固まって動けない俺にモカは、

「ご、ごめんっ!!うん、やっぱり大丈夫っ。何か理由つけて帰っちゃうよっ」

そう立ち上がり帰ろうとする。


慌ててモカの腕を掴んだ。
「…待って、…帰らないで」
モカの身体を抱き締める。
「で、でも…。私、まだ覚悟できてないよ…?」


「あぁ。でも、一緒にいたい。帰したくない」

身体だけが目的じゃねぇよ、と笑う。