朝練を終え、教室からグラウンドを見ながらモカが登校するのを待った。


校門も見えるため、登校してくる人の中にモカがいないか自然と探してしまう。

横では相変わらず裕太と誰だか知らない女子共が騒いでいた。



―――――来た…。

俯き加減でゆっくり歩いているモカを発見した。


胸が高鳴り、鼓動が早くなる。