「おい、バカ!!」

ひょいっと灰二が
避けたせいで私の
デコピンは空回り。

ついでに
背伸びをしていて、
もたついた足が
引っかかっり、
丁度よく体の
重心が前に移動
していたため・・。

まぁ、簡単に
言えば転びそうに
なっていた。

「うぁ・・。」

やばい。
手が着けないかも。

ぼすっ・・。

「・・・本っ当、
お前はさー。」

あれ。

この声は・・
しかも上から。

見上げると
灰二が私を
見下ろしていた。

「玲は頭弱いんだから、
気をつけろよ。」

灰二は呆れて・・
というか苦笑
というか、
そんな顔を
していた。