って、まずそれが
恥ずかしいことって
思う自体が間違ってるって。

私、人間失格だよ。
大きな人にならなきゃ。うん。

そんな感じで灰二の家と
私の家は関わりが深い。

小さい頃はよく、
仕事でいない
おばさんの代わりに
家で灰二の面倒
見たりして。

中学入ってからも
時々、ご飯食べに
来てたから。

てか、家のお母さんが
灰二を拉致って
来たんだけどね。

「どうしたんだよ?」

顔を上げると、
立ち止っている私を
心配している灰二がいた。

「なんで、お前が
暗くなってんだよ。」

灰二は笑いながら
私のほっぺを突っついた。

そんな暗い
雰囲気出してた?

私。