他の部屋の制圧も終えひとまずの解決を見る。

「こいつらどうするんだ?」

「警察に引き渡す」

「さすがにこれだけの証拠を出されては動かない訳にはいかんだろう」

 怪訝な表情を浮かべたライカに笑みを浮かべて発した。

「引き上げる」

「おぅ!」

「またな~」

 口々に別れの挨拶を交わし仲間たちはそれぞれの車に乗り込んで去っていく。

「マーフィ」

 それを見送ったあと、彼を呼び寄せやや見上げた。

「罪を償う気はあるか」

 その問いに無言で首を縦に振ると柔らかに微笑んでSDカードを手渡す。