「作戦は覚えたな」

 彼の言葉に一同は頷く。

「決行だ」

 一斉に散らばっていく──組織の場所が街から離れていて丁度良い。

 ベリルは昼間だというのに作戦を決行した。

『時間はかからない』

 それが彼の出した結論だ。

 少年が警察に駆け込んでも動かなかった処を見ると警察ともつるんでいる。

 ならばここに何があっても警察は沈黙を続けるだろう。