「どうやって渡した。言え!」

 男はケビンの父親に銃を突きつけて脅しをかけた。

「ケビンの……ペンダントだ」

 父親は観念したようにうなだれて応える。

「! 渡せ」

 男は手を差し出す。

「でも……」

「いいから渡すんだ」

 こづかれた父親はケビンに言い聞かせた。

 少年はおずおずとペンダントを首から外すとベリルに手渡す。

「彼と交換だ」

「いいだろう」

 ケビンの父親を示したベリルに了承し「ヘタな事はするな」と父親を揺する。