3人はカフェで喉を潤し疲れを癒していた。

「ふむ……」

 ルカが探り当てた組織はそれほど大きくは無い。

 偽札を造るような組織とは思えないが……作り方を入手したとしてもそれを造るだけの度胸と技術者と組織としての規模が必要だ……彼は端正な顔立ちに思案の表情が浮かべる。

「まあ良いか。ケビン、それを大事に持っていろ」

「うん」

 少年はペンダントをキュッと握りしめた。

 マイクロSDをケビンに返したのだ。

 何も無しでは相手に気付かれる。