考えてそのまま電話をかけた。

<どうした>

「マイクロSDなんだけどさ……」

 ベリルの声に泣きつくように発する。

<待て、今行く>

 電話が切れると同時に側の茂みから出てきたベリルに目を据わらて見つめた。

「……そんなトコで何してたんだ」

「イチャついてる恋人を覗いていた」

「マジか」
「ウソだ」

 殴ってやりたい……拳をふるわせる。