はぁーっ、とわざとらしいため息をついた仁は、唇を薄く開いて







「男心も考えろよ…」







と、少し困ったように呟いた。






男心…?


あたし、女なんですけど…。






首を傾げて、


分からない。


と意志表示をするあたしを見て、仁は、またため息をついた。






「お前欲情させすぎ」






………は?





あたし達、会話噛み合ってる…?






仁が更に意味不明なことを言うから、パンクしそうなあたしの頭。






仁は、あたしの腰に手を回してゆっくりと、ベッドにおろした。