傍にいるきのが。
ひどく遠くに感じた。



「そっか。」



きのの夢は前から
しっていた。
だから私は
引き止めたりはしない。




「向こうに3年はいる。」



遠くを見据えて。
きのは穏やかな口調で
いうから。






「ばか。」




私は静かに
泣いていた。