ありがたいどころか、 私の中には、 “怒り”があった。 「……あなた最悪だね」 「はぁ?」 「勝手に色々な事言ったり、勝手に人の大切にしてたファーストキス奪ったりして、 ほんと最悪だよ 少し女の子からキャーキャー言われてるだけで調子乗っちゃってさ。 あなたみたいな人、 私は大っ嫌い」 私は彼に背を向け、 走った。