★瑠華★


琉生は気付いてた。



アタシを見つめる琉生の眼はすごく悲しそうな眼をしてた。



黙ってたアタシのせいだ…。



「こんな体だけどアタシは平気だよ?でも…黙っててごめんね?」

「ここだけじゃないだろ。ちゃんと見せろ」

「でも…」

「でもじゃねぇよ!」



その場の雰囲気には逆らえないと感じ取ったアタシは、琉生にされるがまま。



琉生はアタシが着ていたタンクトップに手をかけ、脱がし始めた。



ブラだけになったアタシは恥ずかしくて仕方がない。



でも琉生は満更下心なんか持ってないだろう。



次は琉生に背を向けるような体制にさせられて、背中に指が伝うのを感じた。



「凄いでしょ。マジで痛いっつーの」



こんな時でも、アタシは冗談っぽく言う事しかできない。



「バカヤロー…。こんなんで何が平気だよ…」



弱々しく言葉を発する琉生はそのままアタシを抱きしめた。



こんな汚いアタシでごめんね…。



大人しくしてなかったアタシも悪いんだ…。



だから琉生はそんなに悲しまないで…。




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