「琉生、何言ってんの?」



まだとぼける気かよ…。



朝、痛がった腕を思いっきり掴んでやった。



顔を歪めて痛がる瑠華に俺の心も痛む。



「一人で悩み抱え込むな。俺は何の為に瑠華といるんだ?」



そう言った途端に、瑠華はポロポロと泣き出した。



俺がそっと上着を脱がす仕草にも無抵抗になった。



タンクトップになった瑠華の腕には至る所に無数のアザ。



かなり痛々しい姿だった。



「年下にやられちゃった」



さっきの涙は嘘みたいに消え、笑いながらそう言う瑠華を見て更に俺は苦しくなった。




.