「瀬野様、お待たせしました」



店員の呼びかけに更に驚く瑠華。



俺、何気にここのお得意様だから。



「いつもありがとうございます。今日はお連れ様とご一緒ですか?」

「彼女とね。また来ます」



プレゼントを瑠華に渡し、店を出た。



「あ、ありがと。でもいいの?結構したよ?」

「気にすんな。俺、これでも結構稼いでるからね」

「大事にするね」



そう言って瑠華はニコッと笑った。



どんどん俺に向ける笑顔が可愛くなってく瑠華。



気の強い瑠華が唯一見せてくれるその笑顔が、俺は堪らなく好きだ。




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