腹ごしらえもしたし、とりあえず店を出た。
終始ニコニコしてる瑠華。
そんなに嬉しいんだろんか…。
「瑠華はこっち」
腕を掴んで瑠華を歩道の内側へ引き寄せた時だった。
「いっ…、あ、ごめん!」
凄い勢いで腕を引き戻されたから、一瞬拒否られたのかと思った。
「危ねぇからこっち歩け」
「…うん。ありがと」
「ほら、手」
「うん///」
またニコッと笑って手を握ってきた瑠華を見て、俺の顔にも笑みが零れそうになるのを我慢した。
でも瑠華は何を隠してる?
さっきも変だったよな?
それからもずっと、瑠華の事が頭から離れる事はなかった。
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