風呂から出て、瑠華の隣に座った。



「服ぐらい着なよ…」

「暑い。家ん中だし、上着ぐらい脱げよ」

「やだ」



薄手の上着だけどかなり暑苦しく見える。



間近で瑠華の顔を見ると、口元にある傷に目がいった。



「瑠華、この傷どうした?」

「あっ、わかっちゃった?これぶつけたの。一応隠したつもりだったんだけどね」

「バカ。顔に傷なんか作んじゃねぇよ」

「ごめんごめん」



瑠華は淡々と応えてるけど、何とも嘘臭い言い訳。



そんなとこどうやってぶつけんだよ。




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