はあぁ…疲れるなあ

なんか身体は動いてないのに、精神的に疲労度が確実に増してる気がする

「有栖川っ!」

「は、はいっ」

僕は愛子さんに呼ばれて、背筋を伸ばして返事をした

怖い顔をして僕を見ている

え?

なんでそんな怖い顔をしているんですか?

怒ってるんですか?

もしかして…椎名さんとのことを誤解しているんですか?

違いますよ

何の関係もないですからね

「ちょっと話がある」

「あ…え、っと、はい」

僕は愛子さんに腕を掴まれて、事務所を出て行った

誰もいない教室に入ると、ぎろっと愛子さんに睨まれた

ええ?

なんでそんな顔をしているんですか?