「飯島さん、生徒さん全員、帰りましたよ……おっ、んんぅ?」

僕は事務所にいる人たちを見て、頭から血の気が引いて行った

なんでですかっ?

どうしてここに、集結してるんです!

愛子さんに、椎名さんが…

僕…なんか心臓が痛くなってきました

このままドアを閉めて、見なかったことにしてマンションに帰りたいかも

「あっ! 聖一郎、おっつかれさまぁ」

僕の声に最初に反応したのは椎名さんで、ソファを立ち上がると僕に抱きついた

はああぁ…帰りたい

タイムマシーンとかありませんかね?

ああ

電王の電ライナーとか

あれなら時間を戻れますよねえ?

あ、チケットがないから乗車拒否ですか?

まあ…なんでもいいですけど

愛子さん、怒ってますよねぇ、きっと……