「…ということですから
愛子さん、いいですよね?」

「何が?」

「きちんと話をしましたから、胸を揉んでもいいですよね?」

「はあ?
そっちの確認?」

入籍の確認かと思ったのに…

別に、反対はしないけど

…というか凄くうれしいけど、さっ

もちろん、入籍のことだよ

有栖川の妻になるっていう感覚はいまいちよくわからないけど

目に見えない関係の形よりも……安心できるっていうか

落ち着けるっていうか

不安がなくなるような気がするっていうか

「ちょ…ちょっと…まだいいって言ってないよ?」

有栖川が私をソファに押し倒してきた

「まあ、いいじゃないですか
大きくなるんですよ?
嫌がる理由なんてないですよ」

有栖川は私にキスをした

熱くて優しくて…考える力を奪うような…そんなキスだった

ズルい

有栖川はズルいよ