「…で、どの方なんですか?」

「私のボディガード兼家の執事」

「はあ…」

「名前は須山 元って言うんだ
今日も来てる
車の中で、待ってるはずだ」

「中は暑いから、外にいると思いますけど」

「どこだっていい
私の見合いが決まっても、顔色一つ変えないんだ
むかつく」

「いや…だから、それは気づいてない…じゃあ…」

キッと椎名さんが僕を睨んだ

はああ…やりずらい

…ていうか話づらい子だ