「いえ…寝てませんけど
意識を飛ばしてました」

「どこにぃ?」

「聞きたいですか?」

「なんかエロいことを言いだしそうな顔をしてるから聞かない」

愛子さんが僕の頬から手を離すとぷいっと横を向いてしまった

エロい…って

失礼だなあ

僕はいつもエロいことばかり考えているわけでは……って

「愛子さん…なんて格好してるんですかっ」

僕は椅子から立ち上がって、愛子さんの立ち姿に身体の体温が急上昇した

「ふっふん、似合う?」

愛子さんはにっこりとほほ笑むと、くるりと一回転する

短いスカートがふわっと持ち上がって、愛子さんの太ももが露わになった

「どこの制服ですか?」

「紫桜学院高等部の制服だってぇ
桃香さんのをちょっと拝借しちゃいました!」

「ちょっと…って」

僕は深く呼吸をすると、ゆっくりと椅子に腰をかける

愛子さん…僕が男だっていつも言っているのをどうしてすぐに忘れるんですかね

愛子さんって

実は酉年ですか?