「最終確認をさせてください
有栖川さん、貴方にも全く危険がないとは言い切れません
それでも協力してくれますか?
嫌なら、拒否していいんです
迷わずに断ってくださって構わないんです
あとは俺一人で調査していく方法もあるんです
大丈夫ですか?」

小山内くんが、眉間に皺を寄せた

ここまで話を進めておいて…小山内君は面白い人だ

いや…きっと心根はやさしい人なんでしょうね

だから、最後の最後で、不安になる

強気な意思を最後までつき通せない

僕は、微笑むと頷いた

「一人で調査するには、凄く時間がかかるのではありませんか?
僕も、教室が被害があっているので、どうにかしたいんですよね
大丈夫ですよ
僕は平気です
ただ愛子さんが心配なだけですから」

僕の言葉に、小山内君がニィッと目を細めて笑った

『商談成立』

といったところか

僕と小山内君が同時に立ちあがった