「怖かったんだ。壁を乗り越えたら、花音との関係が崩れるかもって。」 「どういう事?」 「杏に、春樹は超がつく鈍感とか言われたけど、花音は宇宙一鈍感だな。」 「鈍感…?」 「涙拭けよ。花音がそんな顔してたら、辛いって言ったろ?花音にはずっと笑っててほしいんだ。………俺の傍で……ずっとな。」