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タタッタ…タ…タッタタ……



杏の言った通り、花音は、昔よく3人で遊んだ川橋公園にいた。



「花音っ!」


「ひゃっ、ひゃるき!?何でここに?」


「杏から聞いたんだ。大丈夫か?」


「グスッ…、春樹に心配される必要ないから!」


春樹のせいなんかじゃない。
私が、勝手に好きになっただけだから。


「そんな事言うなよ…。心配なんだ。お前の事を泣かせたのは……俺だろ?」


「違う!!何で心配なんかするのっ?
……やめてよ!!春樹が私に優しくすればするほど悲しくなるの。苦しくなるの。」


「…………。」