「……………」



????



「………ばっかやろう!!!
春樹ってさぁ本当、超がつく鈍感だよね。花音ねぃちゃんはね、花音ねぃちゃんは、多分好きなんだよ、春樹の事が。幼なじみとしてじゃなく、1人の男として。花音ねぃちゃんね、泣いてた。ウチには言わなかったけど、1人で苦しんでた。」


「……………」


「なんか、言いなさいよ!!!」


「…………んな訳ないだろ!!俺と花音は15年間、幼なじみやってきたんだぞ。今頃そんなッ――」

「そう思ってたのは、春樹だけだと思うけど。行って!!花音ねぃちゃんの所に。多分………、昔、3人でよく遊んだ川橋公園にいると思うから。」



「……………」


「行け!!春樹!!!」



「………、おぉ、行ってくるわ!!
ありがとうな、杏。」