どのくらい待っただろう。
相変わらず涙は止まらない。



あの時みたいに怜は来てくれないのかな〜。


涙をふいてため息をついた。


ハァ…。


ため息をつくと幸せが逃げるって言うけど、幸せが逃げたからため息はつくんじゃないのかな……。


なんて考えていた。


風はもう冷たく、私の身体を冷やす。


頬は濡れているのでなおさら冷えた。


キィー…

キィー…


ブランコを揺らしてみる。


「ハァ…ハァ…」


無意識に出た言葉。


「怜…?」



「み、美妃……」


待ってた。

君の愛しい声。