「待ってた時、すっごい不安だったの。彼女が出来て、もう美妃に話してくれなくなったらって。」


美妃の目から流れた物は、僕の為に流れてきたようだ。


「美妃、怜が居なくなったら苦しいよ……。困るよ……。」


「美妃、右向け〜右!!」

「え?」


下を向いていた美妃は右を向いた。


これで美妃と向き合った。


「美妃、前になにが見える?」


「怜…」


「うん。俺。今も美妃の前に居るだろ?」


「うん。」

「俺は居なくなんね〜よ。」

「ほんと?」