一輝と一緒に廊下を歩いていると、



「おはよ〜。」



と真ん中に晋哉(しんや)が入ってきた。


「おはよ〜」


「おっはぁ〜☆」



晋哉は、けっこう静かな方で、女子にモテる。



まあ、一輝もモテるし、俺は……。







「きゃぁ☆一輝先輩だぁ♪」



「え!?じゃあ晋哉先輩は!!??」



「怜夜様もいるぅ〜!!」



「きゃぁ〜☆素敵〜♪」




「こっち向いてくれないかなぁ☆」



後ろから黄色い声が聞こえてきた。


一輝は小言になって、

〔また来たね☆どうする?〕

晋哉も小言にして、

〔俺めんどいんだけど。〕
俺も小言になって、

〔逃げちゃおっか☆〕



〔〔〔賛成!〕〕〕



3人の答えが一致した所で、曲がり角で全力疾走した。