遊ぶ物はたくさんあったけど、誰かいるかもしれないと公園に遊びにいった。
キィー………キィー………
やっぱり………私なんか…。
友達もいない。
いなくなってみようか…。
熱いものが、私の頬を濡らしていく。
一粒、口に入った。
呼吸をしている間。一瞬で。
「しょっぱい………。」
「どおしたの?」
「え?」
目の前には、今も愛しい彼方がいたんだ……。
「泣いてるの?」
「…………」
誰かに見られると、顔が熱く、恥ずかしくなってくる。
「僕は伶夜!!!
……なんでないてるの?」
彼方になら、言えそうだったから……。
「お母さんが……お家にいなくて……お留守番してたんだけど…。」
「寂しかったの?」
こくりと頷いた瞬間、一人で悲しく家の鍵を閉めた気持ち、ずっとがまんしていたその気持ち。
《寂しい》
が、瞳からどんどん溢れていった。