俺の大きな独り言が、きこえてしまったようだ。



「へぇ。怜夜もそんな歳か。そのみずきって子はかわいいのかい?」




若くて綺麗と評判の母さんは、わざとおばさんくさくしゃべっている。


俺は一呼吸置いて、答えた。




「あぁもうかわいいってレベルを超えてるよ。もう綺麗ってかかわゆいってかまじギザカワユス〜☆って感じ?あ〜でもお姉系も似合いそうかも☆ファイナル〇ァンタジーで表したら赤魔戦士かな☆白魔法も、武器での攻撃もオッケーみたいな?まあオールマイティージョブなわけよ。それでぇ〜もう弓で俺の心一突き?あ〜もう俺にストップ(魔法)かけて〜みたいな〜もうこのまま時間よ止まれっ☆☆☆」



は( ̄□ ̄;)




なんつーこった!!母の目の前でこんな長ったらしい台詞を噛まずに言ってしまった!


しかもギザカワユスとか!


怜奈(妹、中1)



の口癖がうつった!!!


やばいぞ………。


何メルヘンチックな事言ってんだ……


時間よ止まれって……




母さんと俺は、そのまま、沈黙に包まれた。