「玲奈、本当によかったね!
これからお出かけ?」

『うん、蜜柑ありがと!
そのへんブラブラしてくるわ。
夜、蜜柑ん家に行くね?』

「うん!お菓子用意して待ってる。
いってらっしゃい・・・」
玲奈たちがマンションを出て行くと、咲ちゃんも外にでた。
でも、行くのは玲奈たちが行った方向と逆方向だ。
咲ちゃんは、マンションにつく公園の方へ向かっていった。

「咲ちゃん?」

『ははっ・・・
好きな奴を親友に奪われてやんの・・・・・・
俺、ダセーなぁ』
鉄棒にもたれかかりながら言う咲ちゃんは、もの凄く気弱だった。

「さきちゃ・・・大丈夫?」

『蜜柑。俺と付き合え!』