言わないでおく。

俺が君のために・・・
今年、他の女子からのチョコレートは一切受け取らなかったことを・・・・・・

    


    まっ、来年の楽しみにしておこう。

 俺は蜜柑と繋いでいる手をほどかずにそのまま自分のポケットにいれた。
蜜柑の顔は、予想通りの反応で・・・・・・真っ赤になっている。
「・・・・・・っ」

『雪、降ってきそうだな・・・・・・早めに帰るか』

「ぇっ・・・・・・?」
途端に、蜜柑の寂しそうな顔が目にうつる。

『・・・・・・まっ、今日くらいはゆっくり帰るとするか?
帰り途中に雪見れたら、蜜柑は嬉しいんだろうし』

「うん♪」
蜜柑は嬉しそうに眩しい笑顔を俺に向けた。
今まで、蜜柑を傷つけてたんだ。
ちょっとずつでも、蜜柑のこと考えるようにしないとな。


               END☆